自費診療

ウゴービ・ゼップバウンドによる肥満外来
(メディカルダイエット)

このようなお悩みはありませんか?

  • 食事や運動を続けているのに、なかなか体重が減らない
  • 肥満による生活習慣病や健康リスクを改善・予防したい

このような方は、ウゴービ皮下注射(セマグルチド製剤)やゼップバウンド皮下注射(チルゼパチド製剤)による医療的な肥満症治療が有効な選択肢となります。

肥満外来

保険診療との違いと、当院での対応

現在、「ウゴービ」「ゼップバウンド」ともに保険診療で処方ができますが、保険で処方できる医療機関には以下のような条件があります。

  • 肥満症治療に関する学会(日本糖尿病学会・日本内分泌学会・日本循環器学会)の専門医が常勤している
  • 管理栄養士が常勤し、栄養指導体制が整っている教育研修施設であること

そのため、実際にはクリニックでは難しく、大学病院や一部の総合病院でしか保険診療が受けられないのが現状です。

四谷甲状腺糖尿病クリニックでは、より身近に治療を受けていただけるよう、自費診療(自由診療)でのウゴービ・ゼップバウンド治療を行っています。

受診についてのご案内

  • 肥満外来(メディカルダイエット)は、完全予約制・WEB予約のみです。
    ※お電話でのご予約やご相談は承っておりません。予約は「肥満外来専用枠」からお願いいたします。
  • 一般診療を優先しておりますため、予約枠は限られています。土曜日は混み合うため、平日のご予約を推奨しております。
  • 保険適用外のため、診察・検査・薬剤すべてが自費となります。
  • 他院で肥満薬を使用中の方の副作用管理は行っておりません。

※ 保険診療での治療をご希望の方には、連携病院の肥満外来をご紹介します。

肥満症とは?

肥満症とは?

「肥満=体重が多いこと」と思われがちですが、医学的には脂肪が過剰にたまり、健康に悪影響を与えている状態を指します。日本ではBMI 25以上を「肥満」と定義し、健康障害を伴う場合を「肥満症」と呼び、治療の対象となります。

特に「内臓脂肪型肥満」は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病を引き起こす大きな要因です。

肥満の原因には遺伝、胎児期の栄養状態、食生活、ストレスなどが関係しており、「自己管理不足」だけではありません。こうした背景があるからこそ、医療的なサポートによる肥満治療は“特別なこと”ではなく、合理的な選択肢です。
医師の管理のもとで、安心して治療を進めていきましょう。

肥満によってリスクが高まる病気

  • 糖尿病・高血圧・脂質異常症
  • 心筋梗塞・脳卒中
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 変形性関節症、不妊症 など

治療対象となる方

ウゴービ・ゼップバウンド共通の適応条件

BMI35以上 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがある方
BMI27以上 肥満関連疾患を2つ以上持つ方
(例:耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎症)、肥満関連腎臓病など)

※ 美容目的・短期的なダイエット目的での処方は行っておりません。
※ BMI=体重(kg) ÷ {身長(m)×身長(m)}

当院で治療を行えない方

  • 18歳未満、70歳以上の方
  • 激しい運動をしている方、過度のアルコール摂取者、栄養不良状態の方
  • 血液をサラサラにするお薬(ワーファリンなど)を服用中の方
  • 膵炎、胆石胆嚢炎、重度の腎機能障害、肝機能障害の方
  • 甲状腺疾患(甲状腺髄様癌)で治療中の方、多発性内分泌腫瘍症2型の家族歴のある方
  • 妊娠中の方、妊娠予定の方、授乳中の方、産後 3ヶ月以内の方
  • 避妊目的でピルを内服中の方(ピルの効果が減弱する可能性があります)
  • うつ病やうつ状態、自殺企図、摂食障害(過食症・拒食症)のある方
  • その他、医師の診断により治療の必要性が低いと判断された場合

ウゴービとは(セマグルチド製剤)

ウゴービとは

GLP-1受容体作動薬として食欲を抑え、体重減少をサポートする注射薬です。
もともと糖尿病治療薬として使われていましたが、肥満症治療薬としても承認されています。

使用方法

  • 週1回、ペン型注射器で自己注射(食事時間に関係なく投与)
  • 0.25mg→0.5mg→1.0mg→1.7mg→2.4mgの5段階で、約4週間ごとに増量を検討
  • 最大投与期間:68週間
  • 冷蔵(2〜8℃)で保管し、使用済みのペンは指示に従って廃棄します。

ゼップバウンドとは(チルゼパチド製剤)

ゼップバウンドとは

GIPとGLP-1の2つの受容体に作用し、食欲抑制に加えて脂質代謝の改善・エネルギー消費促進効果も期待できる注射薬です。臨床試験では、15mg投与群で平均22.7%の体重減少が報告されています。

使用方法

  • 週1回、ペン型注射器で自己注射
  • 2.5mg→5mg→7.5mg→10mg→12.5mg→15mgの6段階で増量を検討
  • 最大投与期間:72週間

主な副作用(共通)

  • 吐き気・下痢・便秘・腹痛などの消化器症状
  • 低血糖(ふるえ、冷や汗、動悸、強い空腹感など)
  • 急性膵炎・胆のう炎・胆管炎 など

気になる症状が出た場合は、すぐに医師にご相談ください。

費用について

  • 自由診療のため、全額自己負担となります。
  • 初診時には、診察・血液検査・尿検査費として8,800円(税込)がかかります。
    初診時は問診・検査を行い、その結果を2回目にご説明し適応がある方にはお薬が開始されます。初回投与は院内で医師・看護師と一緒に行います。
  • 薬剤費は用量・本数により異なります(詳細は料金表をご覧ください)。
ウゴービの料金
項目 詳細 料金(税込)
初診時 初回診察料 3,300円
血液・尿検査料 5,500円
再診時 診察料 2,200円
検査料 尿・血液検査料(2か月目まで) 5,500円
血液検査(3か月目以降) 4,400円
お薬代 ウゴービ 0.25mg 9,000円(2本) 18,000円(4本)
ウゴービ 0.5mg 14,500円(2本) 29,000円(4本)
ウゴービ 1.0mg 24,200円(2本) 48,400円(4本)
ウゴービ 1.7mg 27,000円(2本) 54,000円(4本)
ウゴービ 2.4mg 31,900円(2本) 63,800円(4本)
手数料 事前問診入力なし 初診 2,200円 / 再診 1,100円
追加費用 予約外診療費 5,500円(予約なしで直接来院の方)
  • 投与開始後2か月間は毎月、血液・尿検査(5,500円)と診察を行います。
  • 3か月目以降は、少なくとも3か月ごとに血液検査(4,400円)を行います。
  • ウゴービは、1回1本使い切りタイプの注射から、4回で1本使うタイプの注射に変更することがあります。
ゼップバウンドの料金
項目 詳細 料金(税込)
初診時 初回診察料 3,300円
血液・尿検査料 5,500円
再診時 診察料 2,200円
検査料 尿・血液検査料(2か月目まで) 5,500円
血液検査(3か月目以降) 4,400円
お薬代 ゼップバウンド 2.5mg 14,000円(2本) 28,000円(4本)
ゼップバウンド 5mg 22,000円(2本) 44,000円(4本)
ゼップバウンド 7.5mg 33,880円(2本) 67,760円(4本)
ゼップバウンド 10mg 39,600円(2本) 79,200円(4本)
ゼップバウンド 12.5mg 43,800円(2本) 87,600円(4本)
ゼップバウンド 15mg 45,000円(2本) 90,000円(4本)
手数料 事前問診入力なし 初診 2,200円 / 再診 1,100円
追加費用 予約外診療費 5,500円(予約なしで直接来院の方)
  • 投与開始後2か月間は毎月、血液・尿検査(5,500円)と診察を行います。
  • 3か月目以降は、少なくとも3か月ごとに血液検査(4,400円)を行います。
  • 副作用が出た場合でも、医薬品副作用救済制度の対象外となります。
  • 当院は国内正規代理店(医薬品卸)を通じて購入しています。

当院の安全管理体制

GLP-1受容体作動薬をはじめとするお薬は、優れた効果を持つ糖尿病治療薬として、私たち糖尿病専門医は日常的に糖尿病診療で使用しています。
しかし、残念ながら、オンライン診療などで副作用の説明/管理を行われないまま、減量・美容目的に糖尿病薬を使用し、救急搬送されてくる方をこれまで何人も診療してきました。

どんなに良いお薬にも副作用はつきものですが、それらを最小限に抑えるように配慮をしながら多くの糖尿病専門医は診療しています。
当院では、糖尿病診療の経験豊富な専門医が、副作用リスクに考慮しながら減量治療を行っています。

「信頼できる医療機関で、安心してウゴービ・ゼップバウンドを使った肥満外来(メディカルダイエット)を受けたい」
そんな方は、ぜひ四谷甲状腺・糖尿病クリニックにご相談ください。